いわゆる『アラサー』と呼ばれる世代のさやかさん。
30才で結婚もせず、普段は新宿の繁華街にあるラブホテルに勤務している。
私生活では付き合っている男性はいるが、
その彼氏に結婚する気は毛頭ないという。
それも含めて、彼女にとって毎日が満たされない日々の連続なのである。
現在、働いているラブホテル従業員も、そんな不毛な日々を変えるためのものだった。
「ラブホテルで働いていた友達が居て、その娘が『よく変態カップルたちが、自分たちのセックスを見てほしい』みたいなことを言ってくるというので、ちょっと働いてみようと思ったんです。昔からそういうのに興味ありましたから(笑)」
そんな興味だけで始めた仕事だったが、
そのような機会にほとんどめぐり会うことなく2年が過ぎた。
彼女の過去の話を聞くと、『退屈』が異常に耐えられない性格というのが分かってくる。
「小さい頃からそうなんですけど、毎日、刺激がほしいっていうのと、あとスケジュールに空白があると不安になるんですよね。だから休日でも無理にでも埋めようとします」
おそらく彼女は幼少の頃より、『空白不安症候群』を患っているのではないだろうか?
『空白不安症候群』。
この病は一種の精神な病で、彼女のようなスケジュールに仕事が入ってないと
「私は怠け者じゃないだろうか?」とか、「私はこのままで大丈夫だろうか?」などと
不安感を抱いてしまう病。
まぁ簡単に言うと、俗に言う“マジメな人”がかかりやすい病と言える。
まさに彼女のような性格の人が、かかりやすい特殊な病。
おそらく彼女はそれに気付かないままに、
幼少の頃から『退屈』という強迫観念と戦っていたのだろう。
「そうかもしれないですね。本当に『退屈』が耐えられないんです。高校生のときも暇つぶしで男友達とセックスしたり、援交とかしてましたからね。ダラダラしてられないんですよ。暇つぶしで万○きとかもよくしてましたし。今回の出演理由もお金ももちろんあるんですが、やっぱり刺激がほしいっていうのが1番ですね」
彼女はこの病のために様々な職業を転々としてきたようだ。
「同じ仕事を2年続けたことがないんです。どの仕事も慣れってあるじゃないですか?そうなるともうダメですね。1度、歌手として活動したこともあるんですが、意外にすぐ飽きてしまって……。歌うのは好きなんですけど」
どうやらとても深刻なようだ。飽きやすい性格などとは、全く訳が違う。
このAV出演が最高の刺激ではないとしたら、
次に彼女を満たすものとは一体、何なのだろうか?
それを考えて、僕はちょっと不安になってしまった。
作品名:熟撮り36 さやか 30才 ラブホ従業員
メーカー:シロウトTV