この業界で長い間働いてきたから、大概の仕事はつまらないものだと感じることが多いんだけど、唯一の楽しみは面接なんだ。
意外かもしれないけど、実は面接ってすごく興味深いんだよね。
幼い頃から、人と会うのが好きで、その人の個性や人間関係に興味津々だったんだ。
でも、たまにはそれさえも疲れることがあるんだよね。
そんな「たまに」が今回の面接で出会ったれなさんだ。
面接当日、れなさんが入ってきたとき、とても悲しそうな印象を受けたんだ。
「ああ、きっと男に騙されたり、ダメな男を飼っていたりするタイプなんだろう」と思っていたけど、
彼女はまったくそんな単純な人じゃなかったんだ。
そして、彼女が作り笑いをする理由も明らかになったんだ。
れなさんが生まれてからの最初の記憶は、両親の喧嘩だったそうだ。
それ以来、彼女の人生はずっと変わらず、そのまま過ごしてきたんだ。
「お父さんはほとんど働かない人で、それにギャンブルが好きで……。
両親は毎日喧嘩していたんです」と彼女は話す。
父親が働かないということは、家庭の状況が想像できるよね。
「本当に貧乏で……。今考えると、後ろ指をさされていたっていうことなんだなって思いますよ。本当につらい思いをしました」
彼女が言う貧乏とは、夕飯を食べることすらままならないほどだったんだって。
具体的なことは聞かなかったけど、少なくとも私の周りにはそんなに貧乏な人はいなかった。
話を聞いているうちに、もっと過去の話に思えてくるんだ。
それも昭和40年代とか、私たちが生まれるずっと前の話に聞こえてくるんだ。
そして、彼女がなぜこの仕事に応募したのか聞いたら、ますます興味が湧いてきたんだ。
「私は家の事情で高校に行けなかったんです。まあ、言ってしまえばお金がなかったんですけどね。だから就職もできなくて。今はアルバイトをしていますけど、未だに親に『金をくれ』と言われてしまうんですよ」
彼女は表情を変えずにそう言ったんだ。
おそらく、それが当たり前のことになっているんだろう。
貧乏の苦しさからやっと解放されると思ったけど、どうやら逃れることはできないみたいなんだ。
「今の仕事で少し稼いで、そのお金を親に渡してもう関わらないようにしようかなって」と彼女は答えた。
彼女なりに考えて、AV業界を選んだんだろうけど、それはあまりにも簡単な選択だったよね。
でも、無理もないと思うんだ。彼女の選択肢が限られているのは、彼女の過去を聞いていると納得できるから。
果たして、このお金でれなさんは貧乏の苦しみから抜け出せるんだろうか?
作品名:素人AV体験撮影42 れな 25才 回転寿司屋
メーカー:シロウトTV