日常生活にはそれなりに満足している。
仕事も忙しすぎず暇すぎず、友人と遊ぶ時間もある。
広告代理店という職業柄か出会いもそれなりにあるけど、
どうにもそこから先に進む気になれない。
躊躇してしまう大きな理由、
それは今までの彼氏としたHで気持ちいいって思えたことがなかったから。
だから、性感帯とかもよくわからない。
気持ちよくないのにHするのは、なんだか虚しい。
AVだと女優さん達はあんなに気持ちよさそうなのに、
気持ちよくなれないのは私が変だから?
それとも相手がプロの男優さんなら、私も気持ちよくなれるのかな。
確かめたくて、内心すがるような気持ちで応募したけど、
撮影だなんてやっぱり緊張する。
気持ちよくなれなかったらどうしよう、そんな不安も頭をよぎる。
明るい部屋で撮影が始まって、最初はちょっと戸惑った。
恥ずかしくて、視線をどこに向けたらいいかもわからない。
そんな私を、男優さんはゆっくり導いてくれた。
囁くような声も触れる手も優しくて、思わず声が出てしまう。
触れられるとなんだか体がもぞもぞして、体の奥が疼くような感じ。
段々動きがいやらしくなって、気がついたら目の前が真っ白になってた。
男優さんの手がびしょびしょに濡れている。
ぼうっとして何が起きたかよく思い出せないけど、とにかくすごく気持ちよかった。
全て委ねてみよう、そう思った。
作品名:ラグジュTV 415 長谷川ゆき 26歳 受付嬢
メーカー:ラグジュTV